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佐々木 裕介
チャイルドサポート法律事務所・行政書士事務所 代表
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性格不一致で協議離婚!知っておきたいポイント

この記事の監修

佐々木 裕介(弁護士・行政書士)

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「失敗しない子連れ離婚」をテーマに各種メディア、SNS等で発信している現役弁護士。離婚の相談件数は年間200件超。協議離婚や調停離婚、養育費回収など、離婚に関する総合的な法律サービスを提供するチャイルドサポート法律事務所・行政書士事務所を運営。

離婚するときは、どういう方法で離婚するかを決めないといけませんよね。離婚する方法には、協議離婚と裁判離婚と調停離婚があります。協議離婚とは、夫婦がお互いに離婚したいと思っているときに、離婚届にサインして提出することで離婚できる方法です。協議離婚は、その理由を問わず、夫婦の間に離婚する合意が成立していれば可能です。なお、協議離婚になる理由としては「性格の不一致」が最も多く挙げられます。性格の不一致を理由とする協議離婚は、夫婦の双方に離婚になる原因があったと考えられることから、離婚することについて夫婦の間に慰謝料は発生しません。

目次

性格の不一致での協議離婚

離婚するときには、離婚の理由を決めなければなりません。でも、離婚の理由は、人によって違います。例えば、浮気や暴力や借金などの場合、離婚の原因がはっきりしています。これらの場合は、被害を受けた方が慰謝料というお金を相手に請求できます。

しかし、性格の不一致や価値観の相違などの場合、離婚の原因ははっきりとしていません。これらの場合は、離婚の原因がどちらにもあると考えられるので、慰謝料は発生しません。日本では、離婚する人の多くが、「性格の不一致」を理由にしています。性格の不一致とは、お互いが共に夫婦として機能しなくなってしまったことを言います。性格の不一致で離婚する人は、具体的に何が合わなかったのかを説明できないこともあります。夫婦のどちらか一方だけに問題があるということではなく、夫婦として一緒にいることが辛くなったということです。このようなケースは、夫婦だけで離婚するかどうかを決めることができます。誰かに説明する必要はありません。 離婚する方法には、いろいろありますが、一番簡単なのは協議離婚です。

協議離婚とは、夫婦がお互いに離婚したいと思っていて、離婚の理由や条件について話し合って決める方法です。協議離婚の場合、離婚の理由は何でもかまいません。性格の不一致でもかまいません。協議離婚をするときには、市役所や区役所に離婚届という書類を出す必要があります。その書類には、夫婦の名前や住所や生年月日などの基本的な情報と、離婚の理由や日付を書きます。そして、夫婦の両方が署名や押印をして届出をする。これで、協議離婚が完了します。

協議離婚を選ぶ理由

離婚する理由には、不倫や暴力や借金などのように明確なものだけではありません。「性格の不一致」や「価値観の相違」による離婚では、一般に協議離婚が選択されます。相手だけに離婚になった責任があるという認識は双方ともありませんので、子どもの親権者の指定について争いが生じなければ、話し合いで離婚する条件を定めることもできます。ただし、性格の不一致を理由とした離婚でも、養育費の支払い条件などについて夫婦だけでは話し合いが着かないこともあります。そうしたときは、家庭裁判所の調停離婚になることもあります。

慰謝料の支払い

性格の不一致を理由とする協議離婚の場合は、夫婦の双方に離婚になる原因があったと考えられることから、離婚することについて夫婦の間に慰謝料は発生しません。これは、離婚することでお互いに責めたり責任を押し付けたりしないで済むようにするためです。

しかし、性格の不一致を理由とした離婚でも、夫婦の一方側がどうしても離婚することを希望することもあります。そうしたときに、自分側に責任があると認めて慰謝料を支払って離婚することもあります。ただし、慰謝料を支払うことで自分が不法行為をしたことになり世間的な体裁も悪くなるため、双方の合意のもとに支払われる「解決金」という名目で、離婚を希望する側から相手側へ金銭を支払うことを条件として離婚に同意をすることもあります。これは、夫婦の間で話し合って決めたお金であり、「慰謝料」と呼ぶよりも「解決金」と呼ぶ方が良いということです。

信頼関係の破綻って?

離婚協議書は、夫婦が離婚について決めたことを書いた契約書ですが、法律で作る必要はありません。自分たちで作るかどうかは、夫婦で話し合って決めます。私は仕事で離婚協議書を作ることに関わってきましたが、離婚する夫婦の仲の状態はいろんなパターンがあります。いつも言い争ってばかりでピリピリしている夫婦もいれば、仲が悪いとは思えない夫婦もいます。後者の夫婦は、相手のことを信頼していて、性格や価値観が合わないだけで、離婚することがお互いの幸せになると思っているようです。相手のことを嫌っているわけじゃなくても、子どもの育て方やお金の使い方に違いがあると、夫婦として一緒に暮らすのが大変になります。

生き方は人それぞれなので、離婚についてもそれぞれの考え方があります。価値観を共有できる相手と一緒に暮らしたり、居心地のいい家庭を持ちたりすることは普通のことです。仲が良くても離婚することを選択する夫婦もいます。離婚はこれからの人生をどう生きるかを考えたときに決めることができる、生き方のひとつの選択肢でもあると思います。

性格の不一致は人それぞれ違う

夫婦であっても、最初から夫婦の性格が同じなんてことはないでしょう。人が出会うときには、性格が違うからこそ、相手に惹かれることもあるでしょう。しかし、夫婦になって一緒に暮らすようになってみると、色々なズレが出てくることがあります。夫婦の仲の良さや生活の仕方によっても、お互いの気持ちが変わることもあります。

夫婦の一方が、仕事に向き合い切磋琢磨するあまり、家庭のことをあまり考えられない時期もあるのは当然です。有名な人でも、身近な人でも、仕事で忙しい人は、突然離婚するというニュースを聞くことがあります。

社会や生活が変わっていく中で、夫婦のお互いの役割についても、夫婦それぞれが違う考えを持つこともあるでしょう。一人の人でも、人生の中で、自分の考え方は大きく変わることがあります。それは、相手のせいではなく、自分の考え方次第です。結婚生活を送る中で、お互いに自分に合わない家庭生活を無理に続けることに意味はないと思うこともあります。当事務所に離婚相談に来る人の中には、「相手のことは嫌いじゃないけど、考え方が合わないから離婚を考えるようになったけれど、相手には離婚後の生活を安定させて暮らしてほしい。」という思いやりを持つ人もなかにはいらっしゃいま。一緒にいることが幸せな時期もあれば、別れることがお互いにとって一番の幸せだと決断する時がくるご夫婦もいらっしゃいます。結婚生活を続けるか離婚するかは、自分の人生の選択です。

チャイルドサポート法律事務所・行政書士事務所

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